Sunday, 19 January 2025

トランプの3ルール

トランプ氏の若き日を描いた映画「アプレンティス(見習い)」が公開された。辣腕弁護士氏の下で、叩き込まれた3つのルールが話題になっている。

その1は「攻撃・攻撃・攻撃(atacck,attack, attack)」、その2は「非を認めるな(admit nothing and deny everything)」、三番目は「勝利を主張し続けろ(no matter what happens, you claim victory and never admit defeat)」である。 

 今までにも「弱みは見せるな」とか「至らぬは他人のせい」「反対する奴を黙らせろ」など、過激な発言は多かったから今更驚かない。それにしても一国の大統領となると、その品位に改めて首を傾げたくなる。

 こうした恫喝と強要で相手を揺さぶるのはトランプに限った話ではない。アメとムチを使い分け、人参をぶら下げながら鞭を入れるのはビジネスの常套かも知れない。ではそんな人にどう立ち向かうのか? 先日とある国際通と話していたら、その力を上手く使う事、つまり柔道の返しだという。 

 例えばUSスチールの例を取ると、アメリカが「日本の買収を認めない」というなら、日本は「だったら中国の鉄鋼会社を買収する」と切り返す。中国の世界シェアは約50%、今の不況で一社ぐらい売りに出る処もあるかも知れない。

 まして訴訟なんて以ての外、真向に組めば高い弁護士料を取られて泣くのがオチである。この際、違約金は払ってでも一度撤退した方がいい。その辺のブラフのセンスが政治家にあるといいのだが・・・。

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