Friday, 27 December 2024

クリスマスソングと聖書

クリスマスソングは、何とも言えないノスタルジーがある。ジングルベルやサイレントナイトなど、昔流行ったペリー・コモやパット・ブーンをyoutubeで探してその余韻に浸っている。

その中にあの有名な「牧人と羊(First Noel)」もあった。ノーエル、ノーエルが繰り返される曲は耳障りがいいが、良く聴くと歌詞の中にイスラエルが入っていた。ノーエルの次には、Born is the King of Israelが来る。King of Israel(イスラエルの王様)は、勿論イエスの事である。

 クリスマスはキリスト教の行事で、サンタクロース村もフィンランドにあったりするから、てっきり西洋文化のイメージがあった。ただそれが現在紛争が続くイスラエルが舞台になると、ちょっとお祭り気分も萎えてくる。特にガザ地区ではもう4万人を超える死者が出ている。ホロコーストを体験したユダヤ人が、今度は自らジェノサイトの加害者になっている。

 そんな事もあり、最近出た船津靖氏の「聖書の同盟」を読んでみた。ただ事態はより複雑で益々分からなくなったしまった。例えばアブラハムの孫のヤコブ(イスラエル)はユダヤ人、妻サラの女奴隷の子がアラブ人のイシュマルだから、両者の根っ子は同じという。 

又旧約聖書はユダヤ教、新約聖書はキリスト教を扱っているので、これも両者の根っ子は同じという。アメリカがそこまでしてイスラエルを支援するのも、イスラエルの「出エジプト記」に、アメリカが建国の歴史を重ねるからだという。

今起きている惨事が肌感覚で理解出来ないのは、あまり聖書に馴染みない為かと思えてきた。

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