何年か前に首都ワシントンを訪れた時だった。時期は5月、それはメモリアルディー(戦没者追悼記念日)の日だった。第二次大戦やベトナム戦争、朝鮮戦争の記念碑には沢山の人が集まっていた。特に目を惹いたのは、ハーレーダビッドソンで来た白人の一行だった。
プロレスラーのような体格に立派な髭を蓄え、革ジャンに赤いバンダナとレイバンのサングラスが定番だった。全国から集まったのだろうか、街を埋め尽くす凄い数のライダーだった。勿論その人達と議事堂襲撃で乱入した人とは全く関係がないのだが、何故かその風貌が良く似ていた。
暫く前に、「Mr ノーバディ(Nobody)」という映画もあった。普段は大人しい中年の白人が、チンピラ相手に正義を発揮する作品だった。クリント・イーストウッドの「許されざる者(Unforgiven)」も同じで、老齢のカーボーイが一人で悪に立ち向かう話だった。トランプの熱烈な支持層も、きっとそんな作品が好きなのだろう。
アメリカでは白人層が段々マイノリティーになりつつある。数だけでなく経済的にも弱者になろうとしている。その不満がトランプを熱烈に支持するのは良く分かる。
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