アラン・ドロンで思い出すのは、70年代に流行ったレナウンのCMである。ダーバンの背広を着て、あの有名なセリフ「D'urban, c'est l'elegance de l'homme moderne(ダーバン、それは現代を生きる男のエレガンス)」を吐いた。フランス語の意味が分からない人にも、そのインパクトは大きかった。
因みに同じ頃流れたCMで、チャールズ・ブロンソンのマンダムや三船敏郎のサッポロビールがあった。高度成長期で男が化粧品を使い始めた頃だったり、キリン一極が揺らぐきっかけにもなった。就職面接で「男は黙ってサッポロビール」のキャッチフレーズを使った輩もいた。
映画は「太陽がいっぱい(Plein Soleil)」しか記憶にない。完全犯罪かと思いきや、最後にヨットから死体が現れるオチは印象的だった。シシリーを舞台にした「山猫」や、「サムライ」「危険が一杯」など、これを機会にレンタルして偲びたい。
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