Friday, 21 June 2024

小池知事の学歴疑惑

都知事選が始まった。50人以上が立候補する混戦である。300万円を出せば誰でも出れる。だから売名行為を目的とする人もいるのだろう。それにしても本命の4人を含め、これといった人がいないのも困ったものである。

消去法で行くと、やはり小池さんかと思っている。過去の実績で無難にやってくれるだろう。ただ例の学歴詐称が気になる。元側近は刑事告発したり、カイロ時代の旧友の書いた記事も信憑性がある。特に元環境省の人は、昔から存じ上げている誠実な人だけに猶更である。

所が残念な事に、これがスタンフォード大やハーバード大ならいざ知らず、カイロ大となると関心度はグッと下がる。「そんな処(と言っては失礼だが)出ても出なくても、どうでもいい!」というのが率直の感想である。

一方で思い出すのは、松本清張の「砂の器」である。名を馳せた音楽家が、過去を知る恩人を殺害する事から事件が発覚する。孤児だった彼は、戦後のドサクサに紛れ焼失した戸籍を使い、別人に成り済ましたのであった。時間と共に嘘がバレていく恐怖は、名を成した人ほど大きいのである。

 それにしても何故マスコミも含めて、カイロ大に照会できないのだろう?と不思議である。普通は問い合わせれば、「そんな人は卒業生にいません」と返ってくる。その辺の曖昧さが事態をより複雑にしている。

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