歴史のターニングポイントとなったノルマンディーは、私のお気に入りの場所の一つである。
5つの上陸海岸には未だにドイツ軍のブンカー跡が点在しているし、物資を陸揚げしてアロマンシュの港にはその艀が置き去りになっている。英国コマンドが急襲したペガサス橋や、フレンチコマンドが墜としたウイストラムの港町も当時のまま、アメリカ101空挺師団が誤って降りたサント・メール・エグリーズの教会には、(観光用なのか)落下傘兵の人形が未だにぶら下がっている。映画「The Longest Day (史上最大の作戦)」と重ね合わせた戦跡巡りは、何度行っても興味は尽きない。
上陸はアメリカ軍がオマハとユタビーチ、英国軍がゴールドとソワードビーチ、カナダ軍がジュノビーチを受け持った。今でもその分担と結束が、西側社会の原型のような気がしている。
今年は新たに英国ノルマンディー記念館がオープンしたり、暫く前にアロマンシュの記念館も改築されたようだ。上陸地点での早朝のデモや、最終日には花火大会もあるようだ。何時かまた訪れてみたい。
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