ウゾという白濁色の地酒を飲みながら、投げた皿の破片をダンサーが踏んで踊るユニークな店だった。70〜80年代によく通ったが、入社したばかりの会社の上司から「君そんな店よく知っているね!」と冷やかされた。
ギリシャは古代、ソクラテスやプラトンなどの哲人を輩出した歴史の原点である。今のギリシャは、その栄光で生きている化石のような国に見える。古代の後は、東西のローマ帝国とイスラム文化の狭間に生きてきた。地図で見ると首都のアテネは、イタリア(ローマ帝国)とトルコ(オスマン帝国)の間に位置する微妙な立ち位置にある。その地政学が国の運命を左右して来たのがよく分かる。
2010年には経済危機に陥った。粉飾統計が原因だったようだが、支援するEUから「島の一つでも売れ」と比喩された。もしもユーロに加盟していなかったら、昔のギリシャ通貨「ドラクマ」だったら、通貨安になり投資が増えて回復も早かったかも知れない。イタリアの債務危機と同じで、ユーロ圏に入るのも良し悪しかと思った。
実は佳子さんに肖る訳ではないが、来月そのギリシャの旅を予定している。バルカン半島を北上して今回佳子さんも訪れるケルキラ島、その先のアルバニアも行く予定である。古代文化が凝縮するロードス島やレパントの海戦跡地など、予習に忙しい日々を送っている。
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