Monday, 8 April 2024

Double or Quits

例の一件で、賭博にクレジットがある事を知った。普通は手持ちのカネがなくなった時点で終わりである。ただ負けてもクレジットして貰えれば賭博は続けられる。今回の4億ドルの負債もそんな仕組みから積み上がったようだが、これってやはり変だ。

カネを返せないと家族や親せきを巻き込み、命まで危なくなる。最悪の場合は自ら命を絶つ事もある。それは本人も然る事ながら、当然クレジット側の責任も問われ兼ねない。

ちょっと次元は違うが、ジェフリー・アーチャーの短編小説「Double or Quits(一か八か)」は、そんな賭博場の心配を逆手に取った話であった。

 大金をルーレットにつぎ込む男は、予め顔の知れたジャーナリストを呼んでおいた。彼は負け続けて最後のカネが尽きると、近くの海岸で拳銃自殺に出た。賭博場のオーナーは、その一部始終をジャーナリストに見られていたのを知っていた。オーナーは公表を恐れて、死んだ男のポケットに掛け金全額を忍び込ませた。勿論男の拳銃自殺は芝居で、彼は掛け金の回収に成功したのであった。 

ギャンブルは殆どやったことがないが、先日オーストラリアのゴルフ場にスロットマシーンがあったので試してみた。10ドル札を入れて何回か廻している内に30ドルが当たった。迷わすその場で引き揚げたのは言うまでもないが。

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