Saturday, 23 March 2024

裏金と猫鞭の刑

3月は確定申告の季節である。真面目に納税している者からすると、自民党の裏金がどうして課税されないのか不思議でならない。受け取ったカネは明らかに雑所得である。金額も政治家も特定しているので、簡単だと思うのだが・・・。

その国税だが、昔「マルサの女」という映画があった。宮本信子演じる査察官が、死にそうな男の会社に架空融資を見つけたり、宗教団体の裏帳簿を発見する件はコミカルで面白かった。売り上げの過少申告もあった。彼女が遠くからカフェの様子を見ていたら、レジを全く打っていなかった事に気が付いた。

 ジェフリー・アーチャーの短編小説にも似たような手口が紹介されていた。「Cat O'Nine Tales(猫鞭の話)」の中に出て来る「Maestro」である。イタリアレストランのオーナーが脱税で捕まった。彼はテーブルクロスやナプキンの洗濯代を水増していた事が発覚した。査察官が実際にレストランに行って客の数を数え、クリーニング業者の伝票と突き合わせると、その3倍の量があったからだ。 

 脱税ではないが、やはり「Cat O'Nine Tales」の中に違法薬物を発見する話もあった。トラック運転手が頻繁にガソリンスタンドで給油するのを怪しんだ国境警察が、ガソリンタンクを叩くと各々違った音がして、大量の薬物が隠されているのを見つけた。

脱税は犯罪、犯罪者には猫鞭の刑、選挙も近いしどんな審判が下るのだろう。

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