先日もブリスベンの郊外でゴルフをした時だった。ティーショットを打って歩いていると、コースの真ん中に真っ白なボールが落ちていた。ロストボールは多いので拾って歩いていると、暫くして隣のコースから男が現れ、「タイトリストのボールなかった?」と聞く。ひょっとしてと、さっきのボールをみると確かにタイトリストだった。「ごめんごめん」と誤ってその場は終わった。
それから暫くして、後ろから来た男がカートで追い上げてきたので、先に行かせようと道を譲った。此方は歩きなので当然の事だった。彼は「有難う!」と豪快なショットを放ち追い越した。
そして彼の第二打を見ていると、「あれ、それって彼のボールじゃないよ?もっと飛んでいたはずだったから?」と思った。結果はその通りで、その後彼は自分のボールを見つけて、「貴方のボールを間違って打っちゃった!」とその誤球を私に渡そうとした。
勿論それは私のボールではなかったので固辞したが、やり取りも面倒なので受け取っておいた。
処がその後またさっきのタイトリストの男が現れ、「俺のボールなかった?」と聞く。私のポケットから出て来たのは正にそれで、不可抗力とは言え2回目でバツが悪かった。
ラウンドが終わりクラブハウスに引き揚げると、支配人の耳には既にこのニュースが届いていて、「XXが文句言っていたよ!」と言われた。私も「その通りだが、複雑な事情で・・・、でも何という事をしてしまって」と謝って恥ずかしかった。
それからそれが縁で支配人と雑談が始まり、かれこれ30分程は話しただろうか?最後は見知らぬ客に同情したのか、別れ際には100周年の記念ワインやタオルを土産にくれた。
場所はSandy Gallop Golf Club、めったにこう言うことはないが、トラブルも終わってみればいい旅の思い出になったのであった。
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