(不謹慎かも知れないが)人はこうした復讐劇が大好きである。復讐をテーマにした作品は多い。代表的な小説はA.デュマの「モンテクリスト」である。無実の罪を着せられたダンテスがモンテクリスト伯爵になって戻って来る。自身を嵌めた政敵に対し、人知れずに復讐を果たす件は、何度読んでも痛快である。
日本なら差し詰め「忠臣蔵」だろう。最後の吉良邸討ち入りも然る事ながら、亡き殿の無念を果たす忠義と武士道は時代を超えて共感する。
吉村昭氏の「敵討」もあった。殺された父の仇を探しに日本国中を行脚する男の話である。最後は本懐を遂げるのだが、人生を仇討ち一本に絞る時代が凄かった。
映画では「ランボー」「ダーティーハリー」「レヴェナント」「ドラゴンタツゥ-の女」「ボーダーライン」・・・と思い出せばキリがない。復讐は東西共通のテーマである。
これから兵庫県民がどう出るか、机を叩いて批判していた市長さんもどうなるのか、SNSの世界だけに中々先が読めないが、暫くは目を離せない。