Monday, 11 December 2023

「ドジャース(Dodgers)の戦法」教本

大谷選手のドジャース移籍が決まった。契約金額も10年で7億ドルと破格である。円に直すと年間100億円になる。日本の12球団の年俸総額が400億円というから、その大きさが分かる。

ドジャースでは野茂英雄や最近では前田健太などの日本人も多く活躍した。エンジェルスと同じ西海岸で、気候も温暖だから当初から本命だった。やっと決まったので新天地で頑張って欲しいと思っている。

ところでそのドジャースだが、昔から日本と関係が深かった。特に読売ジャイアンツの監督だった川上哲司は、1954年に出版された野球教本「ドジャースの戦法(The Dodgers` Way to Play Baseball)」を取り入れ、V9に繋げた話は有名である。

ドジャース戦法とは、守備力を重視した野球である。今では常識になっているが、ヒット&ランや犠打を紹介したのもこの本だった。川上はこの本をヘッドコーチの牧野茂に読ませ、1961年にはアリゾナで巨人とドジャースの合同合宿も実現させた。 

 実は子供の頃に、その牧野コーチのお宅に伺った事がある。親同士が友達だった縁だが、広岡や藤田のファンだったこともあり、沢山のアルバムやトロフィーを見て興奮した覚えがある。帰り際に何枚かの写真も頂いた。その中の一枚が、そのキャンプで撮った若き長嶋、王、金田選手であった。 勿論撮ったのは牧野さんである。

 今では宝物であるが、こうして半世紀を経てまた新たな関係が始まるかと思うと感慨も一入である。

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