Sunday, 15 October 2023

シンガポールの車事情

20年程前にシンガポールに住んでいた事がある。暑い国だからどこもクーラーが効いていた。人々は一日中そのクーラーに当たっているので、長袖シャツを常用していた。

移動はもっぱら自動車で、近くのビルに行くのにも自動車を使った。初めは自転車でも買おうとしたが、仲間から「この国は余り自転車を使わない」と云われた。確かに車道を走っているチャリは殆どないし、これも暑さ対策かと思った。 

 その自動車だが昔から高かった。当時でも価格は日本の3倍で、例えばカムリでも800万円はしていた。必然的に車はステータスシンボルになり、「レクサスに乗っている!」などと話せば羨望の眼差しが注がれた。 

 そんな車事情だが、最近は更に高くなっているという。例えばカローラでも円換算で2200万円と云うから、もう完全に常軌を逸している。この理由はCOEと呼ばれる車の購入権の高騰である。狭いお国柄ゆえの台数制限策だが、需給ギャップの成せる業は恐ろしい。

シンガポールは狭い島国である。車で1~2時間もあれば一周してしまう。車にそんなにおカネを掛けてどうするの?と思ってしまう。つくづく日本に住んで良かった。

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