Tuesday, 12 September 2023

ジャニーズの性的虐待

児童の性的虐待といえば、今は何と言ってもジャニーズだろう。詳しい事は知らないが、BBCの報道などを読むと本当に心が痛む。20年以上前から最高裁でも取り上げられた問題だと聞く。もっと早く向い合えば、どんなに多くの子供たちが助かっただろうと残念だ。

大人たち、取り分けマスコミには強い怒りを感じる。いけない事は分かっていても商売優先で看過して来たのは、ビックモーターと保険会社の関係と全く同じである。

 この問題はジャニーズに限らず、世界的に慢性化しているから質が悪い。シドニー・シャルダンの「Memories of Midnight」に出て来るモデルのケニーは、8歳の時に叔父から被害を受けた。以来夜になると電気なしでは眠れなくなり、結婚はしても肉体関係は拒否した。 

 「ミレニアム」でも若い女性が次々と失踪する。ドラゴンタツーの女が事件を追う内に、一枚の写真に写っていた少女の怯えた視線から犯人は叔父と突き止める。彼女もその被害者の一人だったが、身内から逃げるのがどんなに大変だったかが伺える。 

 そんな被害に逢った女の復讐劇が、クリント・イーストウッドの「ダーティーハリー」である。若い時にレイプされた女性が、成人して加害者の男を次々に殺害する話である。被害者の特徴は陰部を撃たれた形跡があった事から、事件が遺恨がらみの女と分かった。中々真似出来る事ではないけど。

ただ子供の中にはプラスマイナスプラスと受け止める人もいる。BBCでもその一人が紹介されていた。先のシドニー・シェルダンの小説でも、神父と寝る少年は路上生活から抜け出て生活の糧と割り切っていた。人によって受け止め方が違うだけに問題は複雑である。

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