シドニー・シェルダンの「Memories of Midnight(真夜中の記憶)」では、若い弁護士が外部からの圧力に屈し死刑判決を出したことを後悔し、「自分は殺人を犯した」と告解する件が出て来る。そして神父は我慢出来ずにその話を外に漏らしてしまう。すると若い弁護士は闇の世界に消されてしまうのであった。
告解はフレデリック・フォーサイスの「オデッサファイル」でも出て来た。死の床に就いた女性はナチの逃亡者リストの場所を知っていた。神父に化けたモサドが近寄り、告解して罪を償うように諭す。女性は全てを語り、モサドはファイルを手に入れるのであった。
ところで先のシドニー・シェルダンの小説で、神父が漏らした相手は同性愛でベットを共にした少年であった。少年はカネ欲しさにその情報を売ろうとして発覚した。暫く前にカソリック教会の性的虐待も話題になった事を思い出し、さらりと物語に取り入れた著者のリアルさが凄かった。
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