Saturday, 26 August 2023

慶應の優勝

甲子園の夏の大会で慶應高校が優勝した。107年ぶりというが、その頃生きていた人は居ないから殆ど初優勝みたいなものだ。甲子園に出れるだけでも大変なのに、準々決勝、準決勝と勝ち進むうちにひょっとしてと思い始めた。一段一段階段を登って来た感覚だけに、感慨も一入である。

話題になったエンジョイベースボールだが、昔から野球に限らず非難する人は多かった。私の場合はテニスだったが、まず勝つ事が大事なのに楽しむとは何事か!と言われた。今から思えば、ゴールは同じなのに表現の仕方が気に食わなかったようだ。

 見ていて快かったのは選手の笑顔だった。仙台育英もそうだったが、失敗しても笑い飛ばしていた。未だにテニスでミスをすると、組んだ相手に「すみません」と謝るのが決まり文句になっている。今更どうしようもないが、その呪縛から抜け出せた人は生き生きしていた。今の若い人が羨ましくなった。 

 コーチの存在も大きかった。大学の体育会でレギュラーになれないと、学連や高校のコーチに就く人が多い。そこで腐ってしまうと思いきや、監督の森林さんのようにその道を極める人が実に沢山いると知った。組織力というか、勝因はアルプススタンドの応援だけではなかったのだ。 

 最後に気になったのが選手のプライバシーだった。連日TVに映し出され紹介されていたが、所詮は子供である。試合が終われば又学校に帰って普通の生活が待っている。マスコミもその辺十分気を付けてもらいたいと思っている。

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