UFOについては昔から多くの目撃情報が寄せられたが、中々公表には至っていない。1992年に出版されたシドニー・シェルダンの「The Doomsday Conspiracy(陰謀の日)」でも、その隠匿の様子が描かれていた。
バスに乗り合わせたのは世界から来た観光客で、特定が難しかったがプロを雇って割り出しに成功した。
未だにどうしてそこ迄しなくてはならないのか?素人には分かり難いが、社会の混乱を引き起こさない為と説明していた。
物語が面白いのは、世界に散らばった目撃者の発見方法である。そのテクニックこそ作者の骨頂であったが、言葉巧みで中々日本人には真似出来ない。また最後はプロも命を狙われるのだが、ナポリの娼婦を使って捜査を攪乱する件が何とも知恵に富んでいた。逃走ルートのナポリ→カプリ→ソレント→マルセイユも、地中海の風光明媚な場所だけに読者も一緒に旅をしているような気分になった。
No comments:
Post a Comment