Wednesday, 12 July 2023

アルキメデスの螺旋

インディー・ジョーンズの新作「Indiana Jones and the Dial of Destiny」を見に行った。このシリーズも5作目、主演のハリソン・フォードも80歳を超えたが、相変わらずの活躍は健在だった。一作目の「Raiders of the Lost Ark」から42年も経った。

物語の展開は過去の作品のネタを取り入れるなど、先日の「トップ・ガン」みたいな時間軸があって面白かった。そして今回の作品で何より刺激されたのは、舞台になったシシリア島のシラク-サ(Siracusa)であった。シラクーサは10年程前にシシリア島を一周した時に訪れた。細い路地裏にはアフリカ系の白装束の男が屯い、島でも一番古い町だった。 

 映画の後半で「アルティラティアの機械」でタイムスリップした一行が、BC214年のシラクーサ包囲戦に遭遇する。海から攻めるローマ軍に対し、アルキメデスが発明したとされる投石器、投槍器、船を吊り上げる鉤爪などで町を防衛していた。考古学者のジョーンズ博士だけでなく、今のCG技術を使った古代史の再現には興奮する。

 処で「アルキメデスの原理」は有名だが、これを機会に彼の発明の一つに「アルキメデスの螺旋」があるのを知った。筒状の中に入れたスクリューを回すと、水が下から上に移る仕組みである。 

 実は先日、佐渡の金山に観光に行った時、洞窟に置かれた人形が砂金の採取にこの技術を使っていたのを見た。その時はそれがアルキメデスの発明とは知る由もなかったが、インディーの映画で結び付いたのであった。

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