思い出したのは国産機のスペースジェットである。20年以上かけて官民一体となって開発してきたのに、遂に先ごろ三菱重工が開発を断念した。詳しい事は分からないが、日本の航空産業の再建を快く思わないアメリカの横槍だったのでは?と思ってしまう。
船内では、黒木亮の「トリプルA」を読んだ。90年代前半の金融危機を描いた話である。その前に読んだ「獅子の如く」と違って実名が多いので、少しは臨場感があった。色々当時を思い出したが、S&PやMoodyの格付会社の背後には、やはりアメリカ政府の大きな力を感じた。
80年代に台頭した日本の銀行証券を潰しに掛かったのだろう。アメリカは時に産業界と政府の人の行き来が盛んだから、利害が一致した時のモメンタムは大きい。敗戦して78年が経ったが、まだまだあちこちで戦後が続いている。
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