Thursday, 25 May 2023

直島のオブジェ

コロナも解禁し、海外からの観光需要も回復して来た。嬉しい反面、また行楽地で混雑が始まるかと思うと複雑な気分になる。

そんな中、ガイドを始めた友人のHさんが面白い事を言っていた。それはフランス人観光客の人気スポットである。京都や奈良かと思いきや、なんと最近は岡山の犬島や直島という。島全体が現代アートに包まれ、フランス人の好きな草間彌生などのオブジェが置かれているそうだ。

 外国人が日本の価値を見出し、日本人が再認識するケースは多い。典型的なのは浮世絵だが、高尾山もミシュランに載ってから急に人が増えた。昔何かのTV番組で、北海道の寒村を取材していた。名もない食堂のドアを開けるとフランス人夫妻が食事をしていた。遥々こんな所まで来るのは新鮮な魚介を食べるためと聞いて、流石食に敏感な国民は違うと思った。暫くして真似してみたが、確かに知床や室蘭辺りの魚は旨かった。

日本が気に入って住み付く人も増えている。不動産が安いからだろう。特に中国人が多いらしい。治安の良さ、綺麗な空気、美味しい食など、日本は住み易いようだ。 

先日もとあるオープンコンペに出ると、中国人女性と一緒の組になった。中年の彼女は横浜で仕事をしているが、最近はリゾートの別荘で過ごす時間が増えたという。子供もいないので、郁々は日本の介護施設に入る計画という。「中国人が生魚を食べ出すと日本人が寿司を食べられなくなる!」ではないが、老後の施設まで心配になってきた。

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