あれは確か2003年だったか、出生者と死亡者の数が逆転した時だった。その頃、日本の人口は20年で1000万人減少すると言われた。年にすると平均50万人である。50万人と言うと松山市や宇都宮市の人口に匹敵するから、毎年中堅都市が一つ一つ消えていくイメージだ。
それに対しアメリカは毎年200万人、オーストラリアは50万人の人口が増えている。200万人というと名古屋市の人口に匹敵するから大変な数である。それを支えているのは勿論移民である。オーストラリアは嘗て白豪主義を取っていたが、今では3割ほどがアジアなどの非白人になっている。取り分け中国系が多いのが目に付く。
今の現状が続けば「日本と言う国が無くなってしまう」という議論がある。確かに計算上はそうだが、家は広くなるし交通渋滞も緩和されるだろう。そもそも江戸時代は3000万人だった事を思うと、その揺り戻しがあってもおかしくない。その内必ず移民受け入れの話が出て来るだろうが、これにはあまり賛成できない。少子化のメリットをもっと考えたらどうだろう。
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