そんな彼が世に出たのが2005年の衆院選挙だった。小泉旋風でまさかの当選を果たした。「国会議員の給料が2500万円!」「料亭に行きたい」など、数々の軽口は人々の共感を得たりした。ただそこに至るまでの軌跡も中々興味深い。
彼の出発点は高校時代にテニスで国体優勝だった。それが縁で筑波大の体育科に入学、祖父が弁護士だったので自分も司法試験を目指したが失敗、時は就職氷河期で仕事に恵まれずビルの清掃員になった。そこで同じビルに勤めるドイツ人に出逢い、晴れてドイツ証券に入社した。仕事で纏めたのが郵政民営化のレポートだったが、それを基にして自民党候補に応募すると採用されて・・・と。 その偶然の連続人生に、つくづく人はご縁ご縁で生きていると思うのであった。
最近では投資家として成功して、噂ではひと財産を築いたようだ。そんな事もあってどうやって蓄財したのか?彼の著書「稼ぎ方革命」を読んでみた。それは小宮一慶氏の教科書通りに企業分析する、意外と地味な手法だった。よく勉強した跡が伝わってきて、お金に苦労した中から編み出したのもよく分かった。
まだまだ若いから、これからの軌跡が楽しみだ。
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