Tuesday, 20 September 2022

エリザベス女王の葬儀

昨日行われたエリザベス女王の葬儀は、正に一大スペクタクルだった。ライブ中継された映像は、世界人口の半数以上が見たと云う。その荘厳で格式高い式典は、正に英国の歴史そのもので、色とりどりの軍服姿も艶やかで美しかった。

会場になったウェストミンスター寺院では、何人かの司祭が追悼の辞を述べた。はっきりとは分からなかったが、カンタベリー司教の後はスコットランドやアイルランドのカソリック系だったのか、英国の複雑な成り立ちを垣間見た気がした。 

式は2時間以上も続いた。途中トイレに席を立つ要人もなく、棺を背負う衛兵が落とさないか、ハラハラして観ていたが無事に終わってよかった。数日前に棺の警備をしていた衛兵が、疲労と緊張でバッタリ倒れたハプニングがあったので心配だった。

これを機に、英国ではお札やコインの肖像が変るらしい。パリでも昨日、地下鉄のジョルジュサンク(George V)駅の名称がElizabeth IIに変更された。エリザベス女王はダイアナの死に冷ややかだったと、フランスでは人気が今一だったが、それももう過去の話になったのだろう。 

ともあれ凋落の続く英国だが、昨日だけは「まだまだ世界の中心」という存在感があったのではないだろうか。

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