連れが、湖にせり出した教会のシルエットで有名なハルシュタットに行きたいと言うので訪れた。夏のシーズンだったので沢山の観光客がいたが、中国人の多さは群を抜いていた。驚いたのは地元のホテルのオーナー迄も中国人だったことだ。ここまで来ると興ざめしてしまった。
ハルシュタットの次はダッハシュタイン山塊へ、北側が込んでいたので南側からロープウェーで登った。標高2697mのフーナーコーゲルは、一帯が氷河に覆われていて夏だと言うのに寒かった。そしてグラーツに出たのだが、この一帯はナチの黄金の隠し場所だったと最近知った。
きっかけになったのが、フリーマントルの「明日を望んだ男(The Man Who Wanted Tomorrow)」である。物語はオーストリアの湖底からナチの財宝と高官リストが発見され、元ナチを追い詰めるモサドの話である。オデッサによって南米に逃亡したナチは多かったが、今回の主人公はソ連の精神分析医に成り済ましていた。
そのリスト発見の舞台になったのが、オーストリアのトプリッツ湖(Toplitzsee)であった。どこかと思って調べてみたら、何とハルシュタットからは10数キロの場所だった。そうと分かっていれば寄ってみたかった!と悔しがった。ひょんな事で鬱蒼とした森を思い出したのであった。
1 comment:
ブログ、いつも興味深く拝読しております。以前、荒鷲の要塞の記事にコメントした者です(甲冑のアイコンのフォロワー)。私は戦史、特にナチスものについては関心があり、Pittさんの記事でもナチスものを特に関心を持って読んでいますが、トプリッツ湖の記事は参考になりました。ナチスがザルツカンマーグート付近の湖に財宝を沈めたとの話は承知してましたが、噂のレベルかと湖の名称まで記憶に留めていませんでした。今回、この記事を読んで改めて場所を調べたところ、以前、旅した際に訪問したグルントル湖のすぐ東奥の湖とわかり、足を伸ばしとけばよかったとの悔しさがこみ上げてきました。実は、当日ハルシュタットからグルントル湖まで行き、さらにトプリッツ湖まで行って引き返すつもりが、天気が曇天で湖の景色が映えなかったので、取りやめて引き返しました。本記事を読んで、次に行く時に見に行こうとの意を強くしました。さて、Pittさんのブログに触発されて、私も写真整理の一環で最近旅行記を投稿し始めました。Pittさんのブログのように格調高いものではありませんが、Pittさんのブログを読む限り、おそらくナチス関連にご関心が高いと思いますので、お暇があればご一読を。旅行記サイト、4travel海外旅行記に投稿しており、「酒山軍史 2012年夏 独墺歴史等 物好きの旅」で検索すれば出てきます。きっと興味をお持ちいただると思います。
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