Thursday, 15 September 2022

オープンな英国ファミリー

エリザベス女王の崩御に、多くの市民が弔問に押し掛けている。ニュースで見ていると、改めて国の象徴を失った悲しみが伝わってくる。思えば殆どの国民は生まれた時からエリザベス女王が君臨していたから、一入なのかも知れない。

英国に最初に行ったのは70年代の初めだった。未だポンドが630円の時代で、日本が復興から高度成長に入った頃だった。
英国の第一印象は、落ち着いた人々と成熟した街並みだった。日本から見ると大人の雰囲気を感じた。 

驚かされた一つにロイヤルファミリーの写真があった。街の土産物屋に絵葉書と並んで女王の写真が売られていた。日本と違って、英国皇室と国民の距離が近いのを感じた。あれから50年、こうして弔問に列する人々を見ていると、その絆を再認識するのであった。 

 エリザベス女王は007やパディントンの映画にも登場し、庶民的なところもあった。Mrビーンのコメディでは、Mrビーンが偽女王の尻を蹴っ飛ばすシーンがあった。流石これには「そこまでやっていいの?」と思ったが、英国のジョーク文化やパロディーにいつも驚かされている。

 ともあれ一つの時代の幕が閉じた。これからチャールズ国王の時代だ。73歳にしてやっと皇太子から解放された。英国やロイヤルファミリーはどう変わるのだろうか。

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