Thursday, 14 July 2022

晋太郎氏への思い

安倍さんの葬儀で、麻生さんが代表して弔辞を読まれた。盟友としての率直な語りに、多くの人の共感を誘ったようだ。その中で「天国で晋太郎さんにやって来たことを胸を張って報告すればいい」みたいな件があった。父の急逝を受けて政治家になっただけに、人一倍その継承には強い思い入れがあった。

随分前だが、ひょんなご縁で旧官邸を見学した事がある。二二六事件の時に撃ち込まれた弾丸の痕や兵士が野営した焚火の跡など、昭和の歴史が沢山詰まっていて面白かった。最後は組閣の時に記念撮影する赤い絨毯の階段で写真を撮ったり、地下の和室でお弁当を食べて散会になった。 

その中に(今では殆ど使われていないが)総理の執務室もあった。机の上には(当時は安倍政権だったので)晋太郎氏の写真が飾られていた。安倍さんはよくお墓参りをしていたし、麻生さんの弔辞を聞いてその事を思い出した。 

その見学会だが、途中でひょっこり安倍首相が現れた。記念撮影に華を添えて頂いたが、テレビで見るオーラがあった。当時は国会期間中で、昼休みを使って地下通路を歩いて来られたという。ワシントンの議事堂地下には議員宿舎と繋ぐ地下鉄もあるようだが、こちらも色々秘密が隠されているようだった。

ともあれ奇しくも父と同じとはいえ、67歳は余りにも早すぎた。嘸かし無念だっただろう。

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