Sunday, 22 May 2022

霧ヶ峰のグライダー

5月の連休に、友人のT君夫妻が霧ヶ峰に別荘を建てたというので呼んでくれた。南アルプスや八ヶ岳が望める絶好のロケーションで、優雅な休日を送っていた。

その霧ヶ峰だが、思えば初めての場所だった。広い丘の上に着くと、駐車場は遠方からの車やバイクのツーリングの人で溢れていた。近くに飛行機が止まっているのが目に入った。地元のグライダー倶楽部らしく、そう言えば諏訪に住む仕事仲間のKさんが、週末に通っていると話していた事を思い出した。山の上に突然現れた翼にはビックリしたが、日本離れしたスケールがあった。

飛行機と言えば、何年か前にアメリカの東海岸を旅した時だった。アメリカ発祥の地であるノースカロライナを車で走ると、キティーフォーク(Kitty Hawk)という砂洲の町に入った。「軍艦の名前と同じだ!」と思っていたら、多くの観光客が集まっている場所があった。 

そこは何と、ライト兄弟が初めて有人飛行に成功した記念すべき場所であった。広大なセンターに入り、記念館や彼らが大西洋の風を使って舞い降りた小高い丘を廻った。飛行の一回目は120ft(36m)から始まり、四回目では852ft(259m)を飛んだ。その印が残っていて、レンジャーが当時を解説していた。

その日はその町に泊まろうとホテルを探したが、どこも満員であった。仕方なく一番近いとは言っても、80㎞離れたエリザベス市まで車を飛ばした。幸いそこで宿を見つける事が出来たが、レストランがハンバーガーショップ以外何もなかった。そこで閉まりかかっていたショッピングセンターで、ビールとハムを買いホテルで食事をした。そんな大変な一日を思い出した。


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