スウェーデンと言えば、スイスみたいなクリーンなイメージが付き纏う。映画「パリは燃えているか?」でオーソン・ウェルズ演じるスウェーデン大使が、ドイツ軍との仲介に奔走してパリを救っていた。
そんな国がどうして永年に渡って中立が出来たのか?これも私見だが、偏に地政学によるラッキーだと思っている。何より隣のフィンランドが壁になってくれた事に尽きる。加えて国土は、使用済核燃料を地下深く保存出来る強固な岩盤層に恵まれ、南はバルト海に面している。
嘗てはオスマンまで下った大帝国だったが、18世紀の北方戦争でロシアに敗れたのが大きかった。それを境に今の形になってしまった。ただ自衛力は、飛行機のSAABや重火器のBOFORS、VOLVOも戦車メーカーだし、自前で賄っているのが凄い。ストックフォルムの軍事博物館では、これを使い国連のNPOで活躍した話を紹介していた。
人や街並みはクール過ぎてちょっと馴染みにくい。スティーブ・ラーソンの小説「ドラゴンタツーの女」に出て来るリスベットは男みたいな女だった。ユニセックスが高じるとこうなるのだろうか?貴公子と呼ばれたテニス界のステファン・エドヴァーグやイングリッド・バークマンも美しいが、絵のような世界の人である。街並みも綺麗だが、何か寒々しく物価が高いので居心地は良くない。
加盟ではトルコが反対しているという。そもそもトルコなんて入れた事が間違いだったと思うが?フィンランドに頑張ってもらって今回は見合わせると言う選択もある。ただ最早、地政学の時代は終わっているのかも知れない。
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