由来はギリシャ神話に出て来るアスクレピオスという「治療の神」から来ているようだ。彼が持つ杖にはその蛇が絡んでいる。「毒をもって毒を制す」の意味もあるようで、実はヘビは人間の味方だったのである。
インド人もヘビを神格化している。フレデリック・フォーサイスの短編「アイルランドにヘビはいない」は、ヘビを使った復讐劇である。
アイルランドに住むインド人学生は、ある時現場の主人に嫌がらせを受けた。その仕返しにインドからヘビを持ち帰り、主人のポケットに忍び込ませた。(アイルランドにはヘビは生息しないから)主人は、始めそれをトカゲと思って侮っている内に、噛まれた毒が廻り死んでしまう。インド人にとってヘビは神が遣わした「死の使い」だった。
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