例えば音楽家だと、ピアノのウラジミール・ホロビッツ、スヴャトスラフ・リヒテル、古くはミッシャ・エルマン、ヴァイオリンのダビット・オイストラフやアイザックスターン、ミルシュテインもいた。作曲家のプロコフィエフや指揮者のバーンスタイン、舞踏家のニジンスキーもそうだった。
また俳優のカークダグラスもその末裔だし、景気循環論で有名なクズネッツや、日本が太平洋戦争の時に散々やられた飛行機シコルスキーもその一人だった。その他、抗生物質ストレプトマイシンのウクスマンやソ連のフォン・ブラウンと呼ばれたロケット技術者セルゲイ・コロリョフなど。政治家ではスターリンの政敵トロツキーや、逆に側近だったカカノヴィッチ、ゴルバチェフもウクライナコサックの末裔という。
そんな綺羅星の如き人材を生んだ土地柄だが、なぜか体制は脆弱である。やはり長年のロシアによる懐柔政策が功を奏しているのだろう。そもそも1991年の独立も、その棚ぼた的な独立をして外交官の黒川祐次氏が、目出度さも中ぐらいと評していたように、自ら勝ち取ったものではなかった。
No comments:
Post a Comment