Friday, 24 December 2021

ヴィンチ村の旅

テレビを点けると、「世界の街歩き」でミラノを放映していた。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が保存されている教会の前で、文房具屋の主人が登場していた。たまたまオバマ元大統領も来ていた時で、黒塗りの車から本人が下りてきた。

随分前になるが、その「最後の晩餐」を見に行った事がある。予約制だった事が分かり、改めて後日予約を取って出直した記憶がある。薄暗い室内にその謎めいた壁画が掛かっていた。

後日読んだダン・ブラウンのダヴィンチ・コードでは、沢山の謎解きがあったのを思い出す。その一つが失われた聖杯である。イエスとマリアの大きなV字型の空間は、女性のシンボルを示す処から二人の子供を指すという。確かにマリアを右に移動するとイエスの肩に寄り添う形になる。聖杯は子供の意味だった。

そのレオナルドだが、旅をしていると結構な接点があった。最初はルーブル博物館の絵画「モナリザ」である。未だに謎の微笑が何故そんなに価値があるのか分からないが、この絵だけガラスケースに入っていた。
次はロワール地方のアンボワーズ城である。フランソワ1世に連れて来られ、晩年の3年間を過ごした場所であった。イタリア人の彼がフランスに住んでいたのは意外だったが、当時はミラノがフランスに占領された時だったようだ。 フランソワ1世は名君だったので、二人の関係は良かったという。

最後は彼の故郷であるヴィンチ村である。これも随分前になるが、トスカーナ地方を旅した時だった。フィレンツェに泊まりサンジミアーノ、シエナを通りピサの斜塔を見に行った。たまたま近くに彼の生家があると聞いたので寄ってみた。1万人ちょっとの小さな村で、辺りはブドウとオリーブ畑が続く豊かな土地だった。

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