思えば不思議な図柄もそうだった。天皇の顔があってもいいのにそれがない。60周年と言う節目も不自然で、何故50年では無かったのか?その謎に迫ったのが加治将一の「陰謀の天皇金貨(ヒロヒトコイン)」である。中々面白い小説で、中曽根とレーガンのロンヤス会談が開かれた頃で、その6000億円を必要とした政治情勢も想像力逞しく分析していた。
中でもプラザ合意で円高になるのを見込んで金貨をドルで買い、2年後に売却して大儲けする外人投資家の話は巧みであった。その投資家は為替で60億円を儲けたが問題は換金であった。硬貨は日本に持ち込まないとキャッシュにならない事だった。そこで事件が発覚するのだが、いつ誰が大量の新コインを持ち出したのかは不明に終わった。
処で小さな記事だったが、先日会計検査院が「財務省の保有する金塊129tは多過ぎる」と指摘したのを見た。小説に毒されると、又記念コインでも出すのかな?と思ってしまう。素人には分かりに難いが、コイン発行には大きな理由があるようだ。
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