Tuesday, 16 November 2021

女系天皇とフグ田王朝

この夏、我が家に新しいゴールデンレトリバーがやってきた。以前飼っていた犬が死んでしまい、その大甥にあたる犬である。大人しくて殆ど吠えないし、飼い主の目をじっと見て離さない処は伯祖父の子供時代と良く似ていて可愛い。やはり血筋なのか、この子は立派な成犬になると今から楽しみである。 

ただその子は伯祖父の娘、つまり雌方の血を引いている犬だとブリーダーが言っていた。ふと思ったのは、今議論されている女系天皇と女性天皇の問題である。犬を天皇に例えては甚だ顰蹙とは承知しているが、仮に女系が認められないと我が家にやってきた子犬も、正式には血統証が出ない事になってしまう事が分かった。

その女系天皇と女性天皇の違いを面白おかしく解説していたのが、あの百田尚樹氏の「百田尚樹の日本国憲法」であった。彼はサザエさんを例に挙げていた。

サザエさんの父は磯野浪平であるが、もし仮に彼が天皇だとすると、女系天皇の場合は次はサザエさんが、次の次は彼女の子供のフグ田タラオが天皇になる。すると有史以来続いていた男子の万世一系が途絶えてしまうという。 

確かにXYとXXの染色体の論理からするとその通りである。つまりその時点で、磯野王朝からフグ田王朝になってしまうのである。尤もサザエさんには磯野カツオと云う弟がいるので、現行の法律では彼が天皇になるので問題ないのだが・・・。 

何やらややっこしい話である。英国でもベルギーでもタイでも、ロイヤルファミリーが内部から瓦解している時代である。人々が本当にロイヤルを求めているのか、今回の眞子さんのゴタゴタもそれと関係しているような気もする。憲法の改正も近いしどう考えたらいいのか、とても悩ましい課題である。

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