ところが、当時問題になっていたのは中国人のハイカーだった。爆買いで来る中国人が多かった頃で、お金持ちになるとそれでは飽き足らずに山に繰り出した。真新しいウェアに身を包み、やはり大人数で押し寄せた。その人達が写真撮影でコースを外れ、高山植物を踏み荒らすので地元では頭を悩ませていた。
山小屋に着くと大声で夜遅くまで騒ぐのも迷惑だった。特に驚かされたのは、体調の悪いハイカーが出ると、山小屋に置き去りにしてしまう事だった。常識では考えられない事だったが、ツアーの日程の関係なのか、将又中国人特有のエゴなのか、残された人とそれを保護する方にとっては迷惑だった。
そんな時どう対応するか、ある時その研修会があったので参加した。どういう言い方で注意するか、言葉が通じない時はどうするか、問題山積で結局喧々諤々で中々いい答えが出なかった。その内何か林野庁や環境省の下請けをやらされているような気分にもなり、段々馬鹿らしくなってきた。ボランティアの多くは地元の人達だったから、場違え感もあったのかも知れない。いつの間にかその仕事は辞めてしまった。
コロナ禍でこの2年程は静かだったが、来年からまたどうなるのだろう?
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