地球温暖化の会議、COP26が閉幕した。結局インドと中国が反対して、石炭火力の廃止には至らなかった。改めて成長した国とこれから成長する国の隔たりは大きかった。いざという時は、背に腹を変えられなかったのだろう。
そのCOPに昔行った事がある。広い会場で2週間に渡って1万人以上が参加して行われた。本会議場では各国の代表が代わる代わるスピーチするのだが、いつ始まっていつ終わるのか、兎に角ダラダラと続き、聞いている方も出たり入ったりで落ち着かない。会場には国際機関や自然保護団体、温暖化ビジネスの会社のブースが立ち並んで交流の場になっていた。改めて「温暖化マフィア」と呼ばれる温暖化で食べている人達の多さに驚かされ、何か彼らの集いの場みたいな雰囲気を感じた。
特に変だと思ったのがその実効性である。いい例が京都議定書である。1997年に京都で開かれたCOP3では、「2008-12年のCO2排出量を1990年比で6%削減する」事が決議された。ただいざ2008年になっても目標は達成されないばかりか罰則もなく、各国は何もなかったかのように又次なる目標を作り始めた。あの時に真面目に取り組んだ関係者にとってそれは騙されたような気分だったが、次第にCOPとはそういうものかと思うようになってきた。
石炭などの化石燃料が駄目なら、代替電源は原子力発電しかないのも気掛かりだ。穿った見方かも知れないが、COPの正体は原発推進ではないか?最近何となくそんな気持ちになっている。そもそも地球の温度が本当に上がっているかも疑わしい。10年ほど前にIPCCの学者が気温のデータを捏造したClimategate事件もあったし、実は温暖化はフィクションではないか?
化石燃料の犯人説もそうだ。地球の傾きとか太陽の黒点など温暖化の原因は色々考えられるのに、今ではほぼこれに特定され誰も意義を挟むことが出来ない。その一例が昨今急速に進んでいる自動車のEV化である。フォルックスワーゲンなど2030年までに今のガソリン車から全てEVに移行すると言っている。でもその電源はどこから来るのだろう?石炭などの化石燃料が駄目なら原発しかあり得ないのに・・・。
「南極の氷が解けると海の水位が上がり島が陥没する」と言われている。先日のCOPでも、島国のツバルの代表が海に入ってその危機を訴えていた。しかしコップの中の氷が解けても水は溢れない。素人でもちょっと考えればおかしな話も多いから気をつけないと思っている。