思えば最近、それと知らずに原発に関わって来た事に気が付く。例えばフランスで「タンタンの冒険(Les Adventures de Tintin)」という、国民的人気を誇った漫画があった。云わば「のらくろ」のフランス版だが、主人公の少年がアフリカのジャングルで活躍する件がある。今から思えばそこはベルギー領のコンゴ(今のザイール)で、当時ウランの一大産地であった。タンタンはその案内人だった。また人質救出の映画「ワイルドギース(Wild Geese)」もある。リチャード・バートン演じる大佐は、コンゴ動乱で活躍したアイルランド人のマイク・ホアーがモデルであった。脱出した飛行機が着陸するのがローデシアだから、強ち舞台はそのコンゴだったのだろう。こちらもイギリスを巻き込んだウラン獲得の主導権争いだった。
また最近のコロナ渦で、国立感染症研究所の所長さんがよくテレビに登場する。(広瀬隆氏の請負だが)実はこの研究所の前身は国立予防衛生研究所(予研)で、広島、長崎の原爆被害の研究機関だった。アメリカのABCC(原爆傷害調査委員会)が、マンハッタン計画の続編として戦後間もなく日本に作った支部であった。まさか今回はアメリカ製ワクチンのモニターをやる訳ではないだろうが、ひょんな処で細菌と原子が結び付いた。
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