いくら気を付けても、他人の偏見に触ってしまうこともある。欧州史の権威で元一ツ橋大学長の阿部謹也氏が、「物語ドイツの歴史」の冒頭でその失敗談を語っていた。それはドイツのレストランで働く女性に、「あなたはポーランド人?」と聞いた途端に不機嫌になってしまったという件である。以前仕事で知り合ったドイツ人も同じような事を言っていたので、これは良く分った。彼はドイツのTVコマーシャルで、ドイツ人の旅行者がポーランドの田舎で車を止めて用を足して戻ると、車が盗まれていたというエピソードを語っていた。その時は、日本でも戦後にモノが無くなると、韓国人の仕業にする風潮があった話で盛り上がった記憶がある。洋の東西を問わず、隣国には厳しいのは万国共通である。日本人も影では黄色い猿と言われている。この手の類には上手く付き合うしかない。
No comments:
Post a Comment