Monday, 1 February 2021

危険一杯のテニス

健康維持に欠かせないテニスだが、コートには危険も孕んでいる。時に寒いこの季節、クラブハウスに戻ると温かくて、ビールでも入るものならつい眠たくなってしまう。随分前だが、年配者の人が椅子でうたた寝していた。ところがいつまで経っても起きないので、誰かが見に行くと既に亡くなっていた。好きなテニスで最後を迎えられるなら幸せの気がするが、やはり人には迷惑が掛かるから止めておきたい。

ボールを追いかけて転倒する事は日常茶飯事である。たた打ち処が悪いと思わぬ事故に繋がる。Sさんは後ろずさりした時に軽く頭を打った。仲間がベンチに連れて行き休ませた。するとSさんは、「俺何でここに居るの?」と言うではないか。早速救急車を呼んだが、一瞬記憶が飛んでしまったようだ。  

原因不明で倒れる人もいる。出張が続き疲労が溜まったMさんは、突然ゼーセーと苦しそうに塞ぎ込んだ。一緒にやっていた仲間がマッサージし始め、「大丈夫か?」と聞くが返事がない。一刻の猶予も許さない状況の中、誰かが「AED持ってこい!」と叫んだ。そうこうしている内に救急車が到着して運ばれて行った。ところが後で分かった事だが、原因は過呼吸だった。もしもあの時AEDで空気を送っていたら死んでいたかも知れない。素人考え程恐ろしいものはない!それを聞いて一同真っ青になった記憶がある。

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