チベットを巡る中国の意図は、世界一の埋蔵量と言われるリチウムなど鉱物資源の確保である。また核実験や放射性物質のゴミ捨て場としても重要らしい。聖地のラサも今では観光地になっているようで、飲み屋が立ち並び売春婦で溢れていると言う。ブラッド・ピットの映画「Seven Years in Tibet」で見た頃のラサとは大分変わったようで、さぞかしダライ・ラマの心中も穏やかでないことを察した。
昨年すっかりファンになった歴史家の宮脇淳子氏が、ウイグル、チベット、モンゴルなど少数民族に言及していた。少数民族(漢民族を除くそれ以外の民族)は人口にして1割にも満たないのに、面積では44%を占めるという件である。つまり彼らが独立してしまうと、中国国土は半分になってしまう現実である。だからこそ共産党も躍起になっている。
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