Friday, 4 December 2020

小池知事と長幼の序

新コロナを巡り東京都の小池知事が頑張っている。こんな時にバカな知事でなくて本当に良かったと思っている。ただ国との関係が少しギクシャクしているのが気になる。一昨日も官邸を訪れ、東京発着のGo To Travelから65歳以上を自粛するよう申し入れたが、予てから国が決めるよう訴えてきたので痺れを切らした感じだ。専門家によると、両者の対立は今に始まった話でなく自民党時代から続いているようだが、根底には何か女性特有の何かを感じる。

それは男女の仕事観の違いである。昔ある人が、仕事をする時「男性は組織に忠実だが、女性な仕事に忠実だ」と言っていた。「木を見て森を見ず」ではないが、女性は仕事で一途になると、どうしても周囲への配慮を欠くようだ。配慮は優しさであり思いやりだから、それが欠けると人は付いて来ない。

  思い出すのは、昔一緒に働いていたTさんという女性である。国立大学の博士課程を出て、祖父から3代目続く大手メーカーに就職したTさんは、学歴と毛並みは申し分ない人だった。役員や上司でも祖父や父親から見れば皆部下だったから、若い頃から叱られたり注意される事はなかった。正に向かう処敵なしの人生だった。ところが50歳を過ぎた頃から様子がおかしくなった。仕事は完ぺきで言っている事は正しいのに、人は離れて行った。若い頃から続く自信に満ちた話し方が、段々と部下を委縮させて聞いている上司も不快にさせた。何より長幼の序に欠けていた。小池さんは立派な政治家だが、敵が多いのはそれもあると思う。オリンピックもあるし、都と国の溝は都民の生活にも関係するので気掛かりだ。

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