今月アメリカのユタ州の砂漠に、モノリス(Monolith)と呼ばれる銀色の金属板が建っているのが発見された。モノリスは映画「2001年宇宙の旅(2001:A Space Odyssey)」の冒頭に出てくる謎の金属板である。一体誰が何のために?ひょっとして宇宙人かも?と関心が集まった。現地の土地管理局は、自然環境に配慮して場所を特定されないよう努めたが、次第にそれも解明された。ところが先週それが突如消えてしまったという。地面にはタイヤの跡とBye Bitchなる走り書きが残されていたと言うので、誰かがトラックで持ち去ったようだ。
「2001年宇宙の旅」を観たのは1970年初めだった。モノリスから発する電磁波の次はサルが武器を知るシーンになり、最後は船長が宇宙で赤ん坊になってしまう全く理解不能のストーリーであった。観ていて何が何だかさっぱり分からなかったが、謎が謎を呼ぶ展開は逆に宇宙の神秘を掻き立てられた記憶がある。当時は2001年なんて遥か遠い未来と思っていたが、いつの間にか通り越して今では20年前の昔になってしまった。まるでタイムマシンに乗った気分だが、時間が経つのは恐ろしく早い。
ところで今回の舞台になったユタ州の砂漠であるが、今一番行ってみたい場所の一つである。中でもジョン・フォードの西部劇に出てくるモニュメントバレー(Monument Valley)である。奇石に富んでいて、「駅馬車」「黄色いリボン」「イージーライダー」など沢山の映画のロケ地になった。映画のシーンと重ねながら、いつかドライブするのが楽しみだ。
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