今年の子供の名前ランキングが発表された。一位は男の子が「蒼」、女の子が「陽葵」という。以下男の子は「樹」「蓮」、女の子は「凛」「詩」と続く。読み方は2文字が多く、世相を反映しているらしい。何か芸能人や漫画の主人公のような名前にも聞こえるが、もう若い人のセンスには付いて行けない。
昔は漢字の画数が縁起のいい数字になるように組み合わせたり、偉い人の名前から一文字拝借するのが流行った。尊敬する偉人とか、身近な人に「子供に一字を頂けますでしょうか?」とお願いした。先日歴史書を読んでいたら、指揮者の小澤征爾氏の話が出ていた。彼の父親は満洲で歯科を営んでいた関係で、生まれた子供(征爾)に二人の軍人から一文字づつ借用した。一人は後の陸軍大臣の板垣征四郎、もう一人は有名な陸軍参謀の石原莞爾であった。征爾はいい名前だと思っていたが、満洲の縁から来たとは知らなかった。
字は体を表すという。いい名前だな!と思うと、人柄もそれ相応に映る。命名は大事だ。
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