そんな事を尻目に、バイデン氏は早速コロナ感染対策のチームを立ち上げようとしている。遅きに失しているかも知れないが、当然と言えば当然である。コロナの疫病は人と人に距離を遠くし、人間社会の活力をどんどん削いでいるから早い方がいい。リモートワークは感染予防になるかも知れないが、肌感覚に欠けるから事務的で付加価値を生まない気がする。ソーシャルディスタンスで会話してもよく聞こえないし、ビニールのカーテンは人間関係をも遮断する。コロナの疫病は想像力も奪うので、希望の電池が段々減って行くようで気掛かりだ。
先日CNNのニュースに、イタリアの村で住民の誘致をしている話が出ていた。場所はローマの東北にあるサント・ステファノ(Santo Stefano)という村であった。1200mの高台には100人程度の人が住んでいるが、村は過疎化しているので、移住くれる人に空き家を1ユーロで提供するという記事だった。勿論行った事がない村だったが、山岳地帯で夏なら涼しいそうな場所だった。一昔前ならこうした話題に旅愁を誘われたが、今ではただのさえひっそりした村を思い浮かべてしまう。コロナは今の仕事ばかりでなく、夢やロマンも奪い始めている。
No comments:
Post a Comment