Friday, 23 October 2020

お金が生む不信感

先日テレビが突然点かなくなった。早速電気屋を呼んで見てもらうと、アンテナ入力の端子が壊れていた。電気屋は、「これ修理に出すと時間かかるね!もう10年程使ったのでこの際買い替えたらどう?」と言う。何日もないのは困るし、「在庫があるので直ぐに持ってくる」と言うので、この際思い切って新しいのを買う事にした。新しいテレビは、50インチの大型で料金は12万円だった。電気屋が帰ると、気になったのでネットで一応料金を調べてみた。すると楽天のオンラインショップで同じものが7万円で出ていた。ちょっと位高いのは許せるにしても、あまりの格差に驚いた。最新と言っていたのも、2年前の型式だと分かった。早速電気屋に「これってちょっと酷いんじゃない!」と言うと、最終的に9万円に下がった。この電気屋とは長年の付き合いで、思い返せば今まで3台のテレビを買ったが、同じように吹っ掛けられていたかと思うと何か裏切られたような気になった。
 

思い出したのは、暫く前に起きたかんぽ生命の不適切販売だ。保険の乗り換えを客に勧める一方で、解約されるはずの保険を解約せず、二重に付保させたという。正に詐欺まがいの事件だった。多くの人は長年に渡り、地元の郵便局員として信頼していただけに、社会的な影響が大きかった。過大に請求されたお金はその後戻って来ただろうが、不信感の払拭には時間が掛かる事が容易に想像できる。

些細な事だが、おカネが絡むと一喜一憂するのは悲しい性である。それも金額が小さければ小さい程、敏感になるのはどうしてなのだろう?

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