「満洲国の真実」の中には、面白い話が沢山載っている。例えばジンギスカンの日本人説である。伊藤博文の娘婿だった末松謙澄という人が英語で書いた「義経再興記」である。オックスフォード大留学中の氏が、ジンギスカンは源義経だったという説を英語で出版した。本は日本に逆輸入され話題になった。アジアからヨーロッパまで取り巻きにしたのが日本人だった話には今でも血が騒ぐが、さぞかし当時の士気高揚が思い浮かぶ。氏は源氏物語の英訳出版も手掛けた文才で、後に法制局長官や逓信大臣になったというからマルチ人間だったようだ。そんな彼は最後はスペイン風邪で倒れた。
スペイン風邪は先日も池上彰さんの解説で紹介していたが、世界で5億人の感染者を出した。今回の新型コロナの比ではない。名前の由来は、スペインが第一次大戦の中立国だった処から、感染者の数が多かった為である。イギリス、ドイツなどの当事国は情報統制で数を抑制したからだ。
もう一つは朝鮮の立ち位置である。日露戦争で日本がもしも負けていたら、朝鮮半島はロシアの領地になっていた。それを称して、コリキスタン(Korikistan)と呼んでいたのには思わず笑ってしまった。コリキスタンになっていれば、ソウル市はソルストックだろう。確かに高麗人と呼ばれる朝鮮人は、今でも旧ソ連下のウズベキスタンに20万人、ロシアやカザフスタンに10万人強、キリギスに2万人もいる。日本からの出張者が、ロシアの山奥で日本人に似た人を見かけて驚く話は尽きない。満洲国を治めた日本人の多くも日本名の朝鮮人だった。そのため兎角言われる現地の悪行の数々も、実は抑圧された民族の反動だったり、確かに言われてみればベトナム戦争に派遣された韓国兵の蛮行はそれに繋がる。高麗人は長年シナやモンゴルの下僕だったようだようだし、韓流ドラマの派手な演出とは裏腹に、知れば知るほど冷ややかな気持ちになっていく。
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