Sunday, 5 July 2020

犬は人間の7掛けでない

2年前に新しい犬を買った。これで5匹目、又ゴールデンレトリバーである。子犬の時から用を足すのに決して的を外さないので、嘸かし血筋がいいのかと思った。ところが暫くしない内に、ジャンプとバイト(噛む)が止まない凄い性格だと分かってきた。先住犬には甘噛みを通り越してしっぽに噛みつくし、叱っても全く意に返さないので、ひょっとして野生の血が混じっているのではないかと疑った。それでも一週間に三度、4カ月の調教に出したが、それも全く無駄だった。そんな時冗談で、「多摩川に捨てようか?」の気持ちにもなってきた。今では良犬(幸福)と悪犬(不幸)は交互に来ると諦めている。確かにこれまで飼った5匹の評価も〇◎✖◎✖だった。それにしても、犬の寿命は12~17年と言うからこの先思いやられる。
 
そんな愛犬だが、今日のCNNのニュースでカリフォルニアの先生が、犬は最初の1年で人間の30歳に、2年目で52歳に成長するという研究結果を公表していた。つまり成熟する迄の期間が人間に比べて極めて早いという。今までは犬の歳は人間に7を掛けろと言われた。だから1年目の7歳は小学生、2年目は14歳なので中学生、3年目は21歳なので大学生と考えて付き合った。2歳を過ぎた犬が外に出たがると、「こいつも渋谷に遊びに行きたい年頃だからね!」と、人間と置き換えて構った。言われてみれば寿命が短い分、早く独り立ちして生きる動物の生存本能なのかも知れない。

翻って人間はどうだろう?20年余を社会に出るまで準備し、40年で刈り取り、その後20年余を流して過ごす、随分と大人になるまで時間を掛ける割にはその後が短い。犬のように7歳で大人になると、その後60年も働き続けなくてはならない。世話してくれるご主人がいればいいが、それも大変だ。

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