Friday, 3 July 2020

北大や同志社の歌

日本の恥の一つが赤坂の迎賓館である。明治末期に作られたその建築物は、フランスのヴェルサイユ宮殿そっくりである。それも都会の真ん中に堂々と建っている。西洋文化が珍しかった明治ならまだしも、未だに海外の要人も受け入れているというから驚きだ。コンプレックスを上塗りしているようで自虐的と感じないのだろうか?国民の一人として恥ずかし限りである。

そういえば最近、北大の校歌「永遠の幸」がアイルランド民謡のGod Save the Irelandのメロディーだと知って驚いた。Youtubeで早速聞いてみたら本当だった。アイルランドのGod Save the Irelandは聞きなれた曲である。そのネーミングは、一説には英国の国歌God Save the Queenの向こうを張ったという。北大の校歌になったのは、有名なクラーク博士がアイルランド人だったかららしい。彼が母国の民謡を口づさんでいる内に校歌に採用されたと言うが、ちょっと理解に苦しむ。北大の方には失礼だが、予てよりあのBoys be ambitious(少年よ大志を抱け)は、若者の覇気の無さを嘆いた言葉の気がしている。当時の蝦夷地に住む多くは役人であった。その子息が長い冬を過ごすと言葉少なくなり、薩摩や長州などの気概とは逆に、保守的で夢のない若者に写ったのではないか?いつぞや美しい校内を歩きながらそう感じた。

God Save the Irelandのメロディーは、何と同志社大の応援歌「若草萌えて」にもなっていた。これもYourubeで見ると、学ラン姿の応援団がチアガールを従えてエールを切っているから興ざめモノだ。アイルランド民謡と応援歌は全く合わないし、声を張り上げ踊る光景は滑稽で思わず吹き出してしまった。

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