Wednesday, 19 February 2020

奇妙な共同生活

宿泊は高いホテルを避け、Airbnbと称する個人の宿にした。ローケーションと価格を比べてメールすると、暫くして家主から了解の返事が来た。ホテルだと安くても$100程度は掛かるのが、これだと半分以下で済む。今回は市内の中心地に近い場所を取った。

空港からレンタカーでその宿に行くと、中から若い女の子が出て来た。「あれ!間違えたかな?」と思って一度は引き返したが、やはり住所は合っているので再度尋ねてみた。「やっぱりここはXXさんの部屋では?」と聞くと、さっきの子が「私達も借りているの」と言う。どうやら2LDKのアパートで、リビングとキッチンをシェアーする仕組みだと、その時初めて知った。女の子はオーストラリアの女子学生で名前はDina、もう一人は友達でデンマーク人のVictoriaと自己紹介した。決して美人ではないが、気の良さそうな二人で、それから奇妙な共同生活が始まった。

最初はこちらがリビングに居ると部屋に閉じこもり、こっちが部屋に入ると出て来るので、避けられているような気分になった。まあ当然かと思っていると、時間が経つとそれもそれもなくなった。部屋はクーラーがなく扇風機が廻っているだけで暑かった。夜になると裸で過ごすこともしばしばである。ある時、そのパンツ一枚で冷蔵庫に行くと、Dinaも同じような格好で出てきて鉢合わせになった。「いや失礼!(Oh! I'm sorry)」と侘びたが、先方は「いいのよ!(It's OK!)」と笑っている。これには流石驚いたが、ベランダの洗濯干しには、自身の洗濯物の横にブラジャーや女性の水着が掛かっているのは、何となく落ち着かないものである。

ただこっちは朝早くゴルフに出かけて、帰って来るとパブに飲みに行き、後は疲れて早く寝てしまう。先方は昼間は泳ぎに行って、夜は遅くまで遊んで来るから朝は遅い。そんなすれ違い生活が適度な距離感を生んで、終わってみれば何もなかった。ともあれ面白い体験だった。

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