Monday, 17 February 2020

カンガルーとゴルフ

今年も、手頃なゴルフと冷えたドラフトビールを求め夏のオーストラリアに行った。寒い日本から来ると天国に思える。今回は東京から7時間で行けるケアンズ(Cairns)を選んだ。機内からは赤道を超える辺りで、南十字星が見えた。ソロモン海峡やサンゴ海など戦時下の激戦地も近く、馴染みの地名に地理的な親近感が沸いた。

ケアンズはこの季節、湿気が多く気温も32~35度と高い。そのせいかゴルフ場はガラガラで、何時何処に行っても直ぐにスタート出来た。手引きのバギーを借りても、18ホールのグリーンフィーは20~40ドル(1600~3200円)と安い。毎日飽きもせず、終わって見れば10ラウンドも廻ったか?流石に足が重くなった。ただ自然に恵まれたオーストラリアならではの風景に出会うのが楽しい。その代表的なのがカンガルーである。ゴルフ場の木陰に生息していて、多いクラブでは400頭もいた。近付くと二本足で立つ姿が何とも可愛らしく、お腹から赤ちゃんが顔と出していた。ボールを探しに近付くと、体の大きなお父さんが警戒して立つが、子供たちは寝そべっている。ただ糞があちこちに落ちていて、これも自然に任せて掃除する訳では無いので、ちょっと気になった。それからカラフルな鳥も珍しい。ボールを探しに行くとカモメに威嚇されたり、カエルも暑いせいかボール洗浄器に入っていて、飛び出したのには驚いた。

オーストラリア人は気さくで、すれ違うと「暑いね!でも今日は未だいい方だよ」みたいな一言二言声を掛けてくれる。クラブハウスのおばさんもにサンドウィッチを頼むと、「このキャベツはウチで作ったんだよ!」と、すっかり仲良くなってしまった。終わってから冷えたビールを飲んで一日を振り返る。暑さで頭がボーっとしていたのが、次第に落ち着いてくる。スコアを数えて帰途に就くルーチンが、何とも充実した一日にしてくれる。

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