武漢を発祥とする新型ウィルスがどんどん拡大している。今現在死者は170名と云うが、指数関数的に増え続けているから怖い。チャーター便で続々帰国する人達が、ちゃんと隔離されているのだろうか?中国からの旅行者は検疫が済んでいるのだろうか?心配は尽きない。保菌者は誰なのか?目に見えないだけに不安は募る。更に拡大すれば、疑心暗鬼に社会秩序が一気に狂う事にもなり兼ねない。チェルノブイイの原発事故でソ連が崩壊したように、情報開示を怠ると国民感情に火が付くことに繋がる。
思い出したのは、映画「モロー博士の島(The Island of Dr.Moreau)」である。随分前に見た映画だったが、獣を人間化する実験をする博士の物語である。確か最後は博士までもがその獣人の殺されてしまうが、怖かったのは一見して獣か人間か分からない点であった。若くて美しい女性までもが、「実は私も獣人なの」と告白されると、流石にビックリした記憶がある。今回も保菌者が誰だか分からない処に最大の問題がある。日頃何気なく一緒のいる人が、ある時突然保菌者だと分かれば別人になってしまう。「私に近づかないで!」と、距離を置くのも無理はない。
中世ではペストで1億人もの人が死んだ。こちらはネズミからノミを介在して人間に入った。今回の新型コロナウィルスは、コウモリが元凶と言う。どちらも人間世界とは相いれない気味の悪い生き物だ。共存しているから仕方ないのかも知れないが、これを人類がどう克服するか、早い段階で収束してくれればいいが・・・。
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